2026年?にNSXがEVで復活?

本日、本田技研工業株式会社から「四輪電動ビジネスの取り組みについて」の会見があり、三部社長から「カーボンニュートラルや電動化に挑む中でも操る喜びを継承、Hondaのスポーツマインド、際立つ個性を体現するスペシャリティとフラッグシップの2つのスポーツモデルを、グローバルへ投入する」との発表がありました。時期や名称については明らかにはされませんでしたが(2020年代半ばとの表現)、2026年頃ではないかと推測しています。NSXという名称を使うかはわかりませんが、いずれかのモデルが後継の位置づけであることは間違いないでしょう。

本田技研工業株式会社ニュースリリースから
  • 2025年に派生数を2018年比で1/3にする目標(現在、半減を達成)
  • 2050年にカーボンニュートラル、交通事故死亡者ゼロ、年間3000万台のパワーユニット供給を目指す
  • 交換式バッテリー、水素の活用も
  • 当面はパートナーから液体リチウムイオンバッテリーの供給を受けるが、2020年代後半からの供給を計画している開発中の全固体電池を2024年から、さくら市の新工場で生産
  • 日本においては、2024年前半に商用軽EVを100万円代で発売、パーソナル軽、SUV EVに繋げたい
  • 中国においては、2027年までに10機種のEVをラインアップ
  • GMと共同開発、ホンダブランド「PROLOGUE」、アキュラブランドで大型SUV発売
  • ソニーとの合弁会社での車両を2025年に発売
  • 2030年までに、軽・小型・中型30機種、年間200万台のEV(全体では500万台、含ハイブリッド)
  • EVはインフラ整備がキーであり、シチュエーションによりハイブリッドは当面活用せざるを得ないとの発言もありました。

ニュースリリースはこちらから

Sports Drive Web に fiesta Final レポート

HONDAホームページ内の「Sports Drive Web」に先日鈴鹿で開催された fiesta Final の模様が掲載されています。

レポートはこちらから
画像や動画はこちらから(過去のフィエスタの模様も含まれています)

fiesta Final 2022 鈴鹿サーキット

パドック駐車場を埋め尽くしたNSX264台

コロナウィルスの感染拡大により30周年を祝うこともできず延期となり、年度内で開催できなければそのまま幕引きとなる厳しい状況の中で fiesta Final と題して開催されたことは、オーナー、関係者共に喜ばしいことだったと思います。様々な困難に直面しつつも可能性を探り続けた関係者の皆様に感謝したいと思います。

前回のフィエスタが2019年5月でしたから、ほぼ3年ぶりの開催となります。開催概要が発表されてからは最後のフィエスタということでオーナーの関心は高く、受付開始後すぐに定員に達し、最終的には264台の参加との発表がありました。同伴者の参加率も高く計400人以上が集ったようです。感染防止の観点からワンデー、しかもすべてのプログラムを屋外で行うというこれまでにないスタイルでの運営でした。

会場に着いて驚いたのは何と言っても台数の多さ。Aパドック駐車場だけでは収まりきれず、奥の方までNSXで埋め尽くされていたのは圧巻、いままでに見たことにない光景でした。きれいに整列した色とりどりのNSXは美しいですね。受付での体調チェックや全員の抗原検査も初めてでした。もちろん開催中はマスク着用です。

素晴らしい好天の下、ステージカーを利用した開会式でスタート。続くトークショーは二部構成。第一部の元さんグループでは開発当時の苦労話や秘話などが、第二部の上原さんグループでは今後の部品供給の厳しさなどにも触れるショッキングな内容もありました。ピット内には、最終モデルのType-Sを含む歴代のNSXはもちろん、GT車両、無限やモデューロパーツをフル装備した発売当時の車が展示されていました。The Spirit of NSXの全パネルも掲示され、これらすべてがこれまで30年以上の歴史を振り返るものでした。

トークショーに耳を傾ける

前回のフィエスタから約3年ぶりの再会となるわけですから、これまでに溜まっていたものを吐き出すかのように至る所で会話が弾みます。スポーツ走行を楽しんだオーナーはさぞ忙しかったことでしょう。これだけの台数、参加者ですからワンデーではとても消化できず、あっと言う間に時間が過ぎます。全車が連なり一体感を醸し出してコースを一周しストレートに整列すると、閉会が近いことを感じます。オーナー全員が晴天の1コーナーの先を見つめます。フィエスタは一旦幕を下ろしました。来年は新しい名称で再スタートすることが宣言されました。過ぎた30年間の素晴らしい時間と、そして来年自分自身とNSXがここにいることを思い描きながら。また来年来るぞ。