2022年モデル Type-S概要

アキュラより、日本時間8月13日10時(米国西部時間8月12日18時)にNC1最終2022年モデルType-S(米国仕様300台)について発表がありました。以下に概要を紹介します。随時アップデートしています。(掲載画像はAcuraのサイトから。最終更新2021.8.30.)

日本向けの仕様は以下のとおり。30台の申し込みは9月2日から、発売は2022年7月予定です。

  • 610馬力、トルク68.9kgf・m
  • 総重量は1,790Kg
  • GT3のターボチャージャー転用、ブースト圧6%アップ
  • 9速DCTチューン。シフトアップ反応迅速化50%アップ(SportまたはSport+モードでパドルシフト使用時)、シフトダウン反応の迅速化など細部の制御改善
  • SH-AWDのトルクベクタリング最善化
  • バッテリー容量20%アップ、出力10%アップ
  • カーボンルーフによる低重心化
  • 5本スポーク、これによりフロント/リアのトレッドが0.4インチ/0.8インチ増
  • ピレリタイヤP-Zero
  • 前後バンパー、サイドステップ意匠変更
  • GT3から知見を得たリアデフューザー
  • 空力の見直しによる冷却性能向上
  • アルカンターラ内装
  • マット色グレーあり(台数限定)
  • 価格27,940,000円(税込み)
  • カーボンセラミックブレーキ、カーボンエンジンカバー、カーボンインテリアトリムで約26Kgの軽量化可能(オプション)

ホンダのNSX Type-Sサイト

アキュラのNSX Type-Sサイト

NSX(NC1)2022年で生産終了

昨日8月3日、アメリカのアキュラと日本のホンダが同日に、現在アメリカで製造しているNSXの2022年モデルとしてType-Sを限定350台(米国300台、日本30台、その他20台)発売することを発表しました。同時にこの製造を以て2022年12月末で生産を終了することも併せて明らかにしました。2020年モデルが昨年夏に「予定販売台数に達したため受注終了」とアナウンスされたのち、なかなか2021年モデルの詳細発表がないままに迎えたこの発表。いつかこの日が来ると予想はしていましたが、いざこのニュースに接すると「ええっ」と声が出たのが本当のところです。

最終形となる2022年モデルのType-Sのスペックは気になるところですが、8月12日に米国カリフォルニア州で開催される「モンタレー・カーウィーク」で価格を含め発表されるとのことです。NC1の最終モデルとして、またNSXの発展形として注目したいと思います。

ホンダは2040年までに新車はすべてEV化するとの方針を出しています。今回のニュースリリースにも、「来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中で・・・」とあります。「NSXの終了とは書いておらず、NC1の終了なのだから、次のEVスポーツカーにNSXと名乗る可能性はある」とのファンの声もいくつか聞きました。いわゆる「ホンダらしさ」はどうなるのか、この車が問うたNew Sportscar eXperimentalとは一体何なのか、注目したいと思います。

今回のニュースはNHKテレビ、新聞ほかでも多く取り上げられ、多くの人が知ることとなりました。1990年に誕生したNSXが一部の自動車ファンにだけでなく、社会・経済の変革の中でその役割を果たし影響を与えててきたことを再度認識しました。NSXは日本が誇るブランドです。

本田技研工業株式会社のニュースリリース

本田技研工業株式会社のNSX 2022年モデルType-Sのページ

米国アキュラのNSX2022年モデルのページ

オーナーズミーティング鈴鹿ファイナル

2021年5月5日、オーナーズミーティングファイナルが鈴鹿サーキットで開催されました。これは、コロナウィルス感染拡大のため昨年7月開催予定のものが延び延びになり、年度を越えた今回、感染リスクとなるパーティーを省いたワンデーでやっと開催に漕ぎつけたのでした。最後ということで、これまでの参加者を中心に関心が高く、恐らく申し込み開始と同時に定員に達したのではないかと思います。37台と12名の同伴者が集いました。あいにくの雨でしたが、それぞれのドライバーはこれまでを振り返り走ったのではないかと想像しています。また、長きにわたり特別講師を務めて来られた元さんこと黒澤元治さんとの歓談にも花を咲かせたことと思います。30年近く続いてきたこの人気のプログラムはスキル向上はもちろんですが、オーナー同士の交流促進にも大きく貢献したと思います。次回からは、少し開催形態を変えて、「SUZUKA NSX Meeting in STEC」として引き継がれます。これまでと同様の楽しい雰囲気のミーティングが長く続くことを願って止みません。