NSXオーナーズデイ2023 (その1)

100台とそのオーナー、34名の同伴者

はじめに

fiesta Finalで30年続いたNSXフィエスタが終了し、オーナーの手に委ねられてから最初の開催です。その名も「NSXオーナーズデイ」。15名のスタッフが内容を討議し、鈴鹿サーキット交通教育センターと黒澤元治氏からのアドバイスもいただき第一回の開催となりました。今回はあまり多くのプログラムは用意せず、今後参加者したオーナーの希望を付加していくこととし、「集まろう」をテーマに参加を呼びかけました。当日は定員100台とそのオーナー、34名の同伴者の参加を得ての開催となりました。

前日

前泊する参加者を中心とした約20名が、自然発生的にボランティアとして会場設営の準備を担当、いい流れを感じました。配布物のセット等も皆で行いました。今回の特徴でもある車両の駐車レイアウト、1台置きにチェッカーフラッグのように停めるのですが、この駐車位置のマーキング作業が予想以上に難航。ただ、担当リーダーは「やり方はわかった、次回はスムーズにできる」と意気揚々と引き揚げて来ました。作業後は全員で宿泊ホテル近くの中華料理店で前夜祭、初対面同士でもこれですぐ仲良くなりました。醍醐味ですね。お陰様で翌日の本番でも問題なく綺麗に整列できました。この停め方は、左右の車とドアが干渉せず乗り降りでき、そのスペースでの歓談も容易になるものでスペースは倍必要になりますが、斜めから見ても美しく、是非やってみたいと予てより思っていたものです。

ゲートでお出迎え
ゲートで100台をお出迎えするボランティアスタッフ

開場

入場および駐車で混乱するのではとの懸念がありましたが、来場のペースもゆったりで大きな支障はなかったと思っています。ただ、参加者への指示はできていたと思うのですが、車両チェック、誘導、ボード掲示など「誰が担当するか」というスタッフへの指示が明確でなかったところがあり、ここは反省点です。

1台おきに駐車します
ゆったりしたスペースをとって整列します

コロナ下で様々な制約がある中での開催でした。車内で抗原検査をしたのちに陰性を確認してからの参加となります。オプションプログラムはすべてに人数制限が設けられ抽選となりました。屋外においては義務としなかったマスクですが、付けておられる方が多くおられました。改めてコロナの影響の大きさを感じた瞬間でした。

全車整列駐車しました
全車整列駐車完了
おみやげです
三重県のおみやげと世界で一枚のイラスト

受付で参加キットとおみやげのお菓子、鈴鹿茶を受け取ります。参加キットにはサプライズとして愛車をデフォルメしたイラストが配布されました。1枚しかない特別感を感じていただけたら幸いです。そしてお菓子。実は「三重県の思い出に是非」と参加オーナーから提案いただき採用したものです。短納期で対応いただき感謝。私も知らなかったものですが、とてもおいしく参加者からも好評だったようです。

自車のイラストと参加記念ステッカー
適度にデフォルメされたイラストとステッカー

その2に続く

アンケート実施中です

NSX Owners Day 2023 に参加された方を対象にアンケートを実施しています。次回に向けての率直なご意見をお聞かせ下さい。詳細は、3月18日配信のメールをご覧下さい。回答期限は3月31日(金)です。集計内容は後日フィードバックします。また結果を踏まえてスタッフ会議で討議します。ご協力よろしくお願いします。

「NSXオーナーズデイ2023」開催にあたり

【開催経緯】2022年3月25日、30年以上の長きに渡り開催されてきたNSXフィエスタが終了しました。それはコロナ禍でNSX誕生30周年を祝うはずでしたが延期、そしてタイミングを見計らっての開催となったのです。そのあと開催はNSXオーナーの手に委ねられました。全国のオーナーズクラブ、各エリアやSNS等の組織で活動されている代表者の方と協議を重ね、また初回の開催以来フィエスタにおいて特別講師を務めて来られました、元さんこと黒澤元治さまや鈴鹿サーキット交通教育センターのスタッフの皆さまからのアドバイスや協力をいただき、3月12日の開催を迎えることとなりました。第一回目の今回はあまり多くのプログラムは用意せず、「集まろう」を合言葉に、各組織やネットを通じて参加を呼び掛けて来ました。結果、新たに最近オーナーになられた方から発売以来乗り続けているベテランの方まで皆さんの関心も高く、申込開始からの10日間で定員の100台が埋まり、34名の同伴者の方もお越しになります。初めての開催で不安があった中、趣旨を理解いただき大変うれしく思っております。

【ミーティングとの同日開催】フィエスタと同じく、「オーナーズミーティング」も年に4回あるいはそれ以上の回数が、これも30年間以上に渡り開催されてきました。昨年「鈴鹿NSXミーティング」「NSX-tude」と名称を変えてからも、これまでと変わることなくNSXが持つ高性能をフルに引き出してスポーツ走行を楽しむオーナーが集うことでしょう。このコミュニティーは、永年に渡り参加してきたオーナーにより作り上げられた素晴らしいものです。今回、スキルの向上やスポーツ走行に関心のある若いオーナーの皆さんにも、ほんの少しだけですが味わっていただきたくチャンスをお願いしたところ、受け入れていただきました。本当に有難く思っています。これを入口に、NSXとNSXが持つ新たな魅力を発見し、楽しんでいただけることを期待しています。

【維持することの難しさ】30年を経て今なお色褪せない魅力を持つこの車への関心、評価は高まるばかりです。そうは言え、年数の経過とともに問題を抱える場面も増えてきます。今回、長年にわたり高い技術力でNSXと関わり、サービスを提供されてきた4社に協力をいただきお越しいただいています。これからもこの車を少しでも長く楽しみたいと思っておられる皆様に、今後もきっと価値ある情報を提供いただけると確信しています。

【今後】スタッフは皆長くNSXを乗ってきた方ばかりです。最後のフィエスタ開催が延期となったことで、結果的には随分長い期間、討議をしてきたことになります。ただ今回は多くのことはせず白紙の状態で開催しました。今後については、参加したオーナーの希望や提案を聞いた上で内容を決めて少しずつ加えていきたいと考えています。今回の改善点、アイデアやご希望が数多く寄せられることを期待しています。また、「スタッフになって企画をやりたい」という方も歓迎します。

【最後に】NSXが発売された当時、「文化」や「ブランド」という言葉が聞かれました。そのためにホンダは30年もの長きにわたり「フィエスタ」や「オーナーズミーティング」を開催し、私たちは参加して来ました。そしていま、「NSXという文化」「NSXというブランド」は確立されたと思っています。私たちオーナーはこのふたつを継承して行きます。「NSXを皆と楽しむ」、幸せなことです。

2023.3.12.に鈴鹿サーキットで開催された「NSXオーナーズデイ2023」の100台とそのオーナー、34名の同伴者