【開催経緯】2022年3月25日、30年以上の長きに渡り開催されてきたNSXフィエスタが終了しました。それはコロナ禍でNSX誕生30周年を祝うはずでしたが延期、そしてタイミングを見計らっての開催となったのです。そのあと開催はNSXオーナーの手に委ねられました。全国のオーナーズクラブ、各エリアやSNS等の組織で活動されている代表者の方と協議を重ね、また初回の開催以来フィエスタにおいて特別講師を務めて来られました、元さんこと黒澤元治さまや鈴鹿サーキット交通教育センターのスタッフの皆さまからのアドバイスや協力をいただき、3月12日の開催を迎えることとなりました。第一回目の今回はあまり多くのプログラムは用意せず、「集まろう」を合言葉に、各組織やネットを通じて参加を呼び掛けて来ました。結果、新たに最近オーナーになられた方から発売以来乗り続けているベテランの方まで皆さんの関心も高く、申込開始からの10日間で定員の100台が埋まり、34名の同伴者の方もお越しになります。初めての開催で不安があった中、趣旨を理解いただき大変うれしく思っております。
【ミーティングとの同日開催】フィエスタと同じく、「オーナーズミーティング」も年に4回あるいはそれ以上の回数が、これも30年間以上に渡り開催されてきました。昨年「鈴鹿NSXミーティング」「NSX-tude」と名称を変えてからも、これまでと変わることなくNSXが持つ高性能をフルに引き出してスポーツ走行を楽しむオーナーが集うことでしょう。このコミュニティーは、永年に渡り参加してきたオーナーにより作り上げられた素晴らしいものです。今回、スキルの向上やスポーツ走行に関心のある若いオーナーの皆さんにも、ほんの少しだけですが味わっていただきたくチャンスをお願いしたところ、受け入れていただきました。本当に有難く思っています。これを入口に、NSXとNSXが持つ新たな魅力を発見し、楽しんでいただけることを期待しています。
【維持することの難しさ】30年を経て今なお色褪せない魅力を持つこの車への関心、評価は高まるばかりです。そうは言え、年数の経過とともに問題を抱える場面も増えてきます。今回、長年にわたり高い技術力でNSXと関わり、サービスを提供されてきた4社に協力をいただきお越しいただいています。これからもこの車を少しでも長く楽しみたいと思っておられる皆様に、今後もきっと価値ある情報を提供いただけると確信しています。
【今後】スタッフは皆長くNSXを乗ってきた方ばかりです。最後のフィエスタ開催が延期となったことで、結果的には随分長い期間、討議をしてきたことになります。ただ今回は多くのことはせず白紙の状態で開催しました。今後については、参加したオーナーの希望や提案を聞いた上で内容を決めて少しずつ加えていきたいと考えています。今回の改善点、アイデアやご希望が数多く寄せられることを期待しています。また、「スタッフになって企画をやりたい」という方も歓迎します。
【最後に】NSXが発売された当時、「文化」や「ブランド」という言葉が聞かれました。そのためにホンダは30年もの長きにわたり「フィエスタ」や「オーナーズミーティング」を開催し、私たちは参加して来ました。そしていま、「NSXという文化」「NSXというブランド」は確立されたと思っています。私たちオーナーはこのふたつを継承して行きます。「NSXを皆と楽しむ」、幸せなことです。