NSXオーナーズデイ2024レポート(その2)

その1へ

当日の9月22日(日)。半数近い車両は昨日のうちに駐車を完了しているので、前回ほどの忙しさはありません。配布物も既に受け取っている人が多いためスムーズです。この駐車スタイル、受付の流れがわかっている参加者の方が多かったこともプラスに働いています。暑さ対策として出展各社にもテントを設置、本部テント内には大量の飲料を準備しました。同伴者であるオーナーの奥様の活躍は大変助かりました。皆の関心事はやはり雨。開会式頃から風が強くなり、式後のプログラムは建屋内でスタートするため、ほとんどの参加者は移動をはじめました。不測の事態に備えるため、テントを撤去。程なく雨が降り出し、展示物、本部席も建屋の軒下に移動しました。

初めての企画、しかもメインに据えた「プレゼンテーション」。大きく分けて、「R&D TALK EXPERIENCE」と「SUPPORTERS CONFERENCE」のふたつ。前者ではこれまでほとんど聞くことのなかったデザインについて、元チーフデザイナーの中野正人さんからお話を伺いました。30年以上経過した今も、色褪せないNSXのデザインはいかにして生まれたのか、オーナーには関心ある内容でした。一緒に仕事をされた二ツ木桂治さんにも同席をお願いしました。また、和田範秋さんと塚本亮司さんからは、如何にしてNSXが開発され高性能を得たのか、秘話も含めてお話いただきました。また、急遽お話を伺えることになった簑田修一さんからは、初期のNA1から02Rまでのブレーキを一貫して担当されてきた経験からわかりやすくお話いただきました。いずれも、参加した人でないと聞けない内容も含まれた貴重な機会だったと思っています。

後者では、出展各社さまからそれぞれ活動内容や商品の説明などのプレゼンテーションを予定していたのですが、全員が前に並んで着席しフロアのオーナーからの質問にお答えいただくスタイルに急遽変更して実施しました。終了後、スタッフの中でも「この方が良かったね」との声が上がりました。実はこの変更は出展社さまからの提案によるものでした。聴衆であるオーナーの皆さんには急な変更でご迷惑をおかけしましたが、「オーナーだけでなく、主催者にとってもサポーターなんだ」との思いを強くした瞬間でした。

昨年2023年はホンダ創業75周年にあたる年であり、その年の「ホンダ祭り」出展のために、02R初号機がレストア、展示されました。今回はそのプロジェクトのレポートを掲示し、ご覧いたただきました。担当された鈴鹿製作所の若い技術者の皆さんが、自身の技術向上のためにNSXを取り上げられたことはオーナーとしても喜ばしいことです。この車両がここ鈴鹿にあったことはほとんどのホンダ関係者の方々もご存じありませんでした。この車両の行く末に注目したいと思います。

昨年も実施し、人気のスキッド体験は未体験の方全員に参加いただき実施しました。加えて、これもリクエストが多かった同伴者も楽しめるメニューということで、話題の先進技術、ホンダSensingの体験を含む「安全運転講習」に20名の同伴者の方が参加されました。雨により受付場所を変更せざるを得なくなり、わかりにくかったと思います。申し訳ありませんでした。これを含め、当日の緊急連絡の方法を検討・確立する必要を感じています。

プログラムが進むうちに雨もあがり、国際レーシングコースも夕焼けに染まる頃となりました。我々の前の走行グループのスケジュールが少し遅れ気味だったことから、パドックでの待機時間が少々長くなりましたが、全車ストレートに整列します。105台のNSXをバックに集合写真の撮影。各自思い思いのアングルでシャッターを切ります。名残惜しさも残しながら全員自身のNSXに乗り込み、最後のプログラムであるパレードです。世界的にも評価の高いこのコースを自身がドライブする人気のプログラムです。実は今年は、場内放送の代替として参加者のスマートフォンをZoomで繋ぎ、実況中継のアナウンスをパレード中にお聞きいただけました(画像はおまけ)。急遽出たアイデアによるもので準備が十分できず、周知が不足していましたが内容は素晴らしいものでした。参加者の皆さんは後で録音をお聞きになり、そうお感じになられたと思います。後半にはすっかり暗くなってしまった鈴鹿に別れを告げ、帰路に向かいます。

その1へ

その3へ

投稿者: 管理者

1993年からクーペ、2000年から92R

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です